日々のヒラメキ

BAU13594

「土用の丑の日」、「一の丑」が終わりました。

date  2015.07.27

今回、「土用の丑の日」当日に、
百貨店5店舗、GMS3店舗、SM4店舗を見て歩き。

1日に、一気に見て歩いたので、
お客さんの入りなどで、印象が違ってきますが、
商品や売り方中心に、気づいたことを書いてみます。

 

今年は、どこも国産でした。

特に印象に残ったのは、
殆どが国産で、中国産の蒲焼きを見かけたのはごく一部です。
昨年は、あんなにも稚魚が獲れなくて、国産が少なく、
値段も上がり、いろいろな国のウナギを探していたのに、
ちょっと稚魚が多く獲れただけで、
今年は一気に様相が変わっていました。
(それこそ、国産ウナギがなくなるという危機感はどこへ?)
値段も昨年より1割ほど安いという報道もあり、
何となく、煽られている感がしないわけではありません。
とりあえず今年は、国産ウナギが、売場を席巻していたのには、
多少なりとも驚かされます。
(来年は、またダメなようですが・・・)
毎年、このように振り回されるのでしょうか。

 

特別な日は、百貨店ですか。

国産のウナギが主流になると、
各業態ごとでの値段の幅を、そんなに感じなくなります。
老舗店のウナギは別にして、
2000円台をボリュームと考えると、
見た目、どこで買っても同じように思ってしまいます。
そうなると、元来ウナギはちょっと贅沢な商品ですし、
「土用の丑の日」ぐらいはちょっと贅沢しても、と思うと、
自然と百貨店で購入してもいいかと感じるものです。
そのようにして見ると、
今回は、百貨店で最も売りのパワーを感じました。
基本、百貨店は『専門店』の集まりですから、
決まった日に最も力を注ぐお店が出てくるのですから、
あたり前のことかもしれません。
さらに専門店ですから、いろいろ工夫をしてきます。
多少、高い方に流れる傾向が強い気もしますが、
≪特別な日は、百貨店≫という流れは、止まらないかもしれません。

 

意外とおとなしい、GMS。

以前は、いろいろな場所で、
ウナギの蒲焼きを、売っていたと思いますが、
今回は、魚売場と催事スペースのみで、
あとは総菜売場で、お寿司が打出されている程度です。
さらに、ウナギに変わる商品(たとえば“う”のつくもの)が、
「土用の丑の日」に引っ掛けて、
全面で展開されていたと思うのですが、
別にサラッとした感じで、
唯一、連動と思われるのは「蒲焼き」でした。
さんま、鶏肉、豚肉、豆腐、練物など、
メーカー商品も含めて展開されていたのが、印象に残っています。
今までは、やり過ぎという感じだったので、
これぐらいの売場の方が、いいように感じます。
今年は、「土用の丑の日」が金曜日で、翌日は、夏休みの土日。
金曜日の食卓はウナギ、土日は焼肉。
みたいなストーリーを描いても不思議ではないので、
以前より、おとなしく感じたのは、
曜日回りが影響しているのかもしれません。

 

SMで感じる、食卓イメージ。

当日の食事を考えたときには、
スーパーマーケットの売場が自然です。
蒲焼きをメインとして、
うまきやシジミ、奈良漬などを目につくように展開する。
さらに、店内放送で「丑の日には“う”のつくものを」と、
さりげなく案内する。
無理のない展開で、こなれている印象を受けます。
さらに、蒲焼きを重点販売するも、
うな重やお寿司を、多く展開するお店も見られました。
放っておけば、コンビニや他の業態に取られてしまう領域を、
丁寧に展開しているように感じます。
高齢者の一人住まいが増えているいることを考えれば、
エリアによっては、ますます重要度を増す商品です。
何しろセブンイレブンは、家まで配達してくれますから、
どんどん攻め込まれています。

 

業態ごとの個性は見えるけれど・・・。
このままでは、「二の丑」はつらい?

今年は、8月5日(水)に「二の丑」があります。
おそらく、どこのお店も展開を考えていると思いますが、
殆どが、「一の丑」と同様な展開になるでしょう。
モノだけを全面展開していると、思惑ほど伸びないと思います。
普通の家庭にすれば、ちょっと贅沢商品ですし、
子育て中の家庭は、夏休みの旅行やレジャーへの出費もあり、
日々の食費には、あまりかけたくないですから。

そんな時、今年の「土用の丑の日」の日の展開に、
今後の課題があるように考えます。
今年は、お祭り騒ぎをしているように感じないので、
それなりに、こなれていていいのですが、
物足りなさを感じるのも事実です。
“モノ”はあるのですが、
家族が集う食卓シーンが見えてこないのです。

子どものいる家庭では、
ウナギを前に、どのような会話がをされているのでしょう。
夫婦二人の家庭では、どうでしょう。
また、ウナギの蒲焼きには、どのお酒が合うのでしょう。

各お店の主力のお客様に対して、
“食”を通して、
“コミュニケーション”を深める姿勢が、もっとあれば。
家族みんなでの会話、親子での会話、夫婦での会話、
そして、お客様とお店との会話。
その時々の笑顔が感じられる展開が見えれば、
「土用の丑の日」=「ウナギの日」
ではない楽しみが見えてきます。

 

できれば、そのような提案がある売場が見てみたい。

 

 

 

yamauchi


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