日々のヒラメキ

seaside

インフラのリストラ。

date  2017.08.07

残暑お見舞い申し上げます。

今年も、暑い暑い夏が続いていますが、

みなさまには、いかがお過ごしでしょうか。

 

暦の上では、立秋。

そして8月7日は旧暦の七夕。

仙台では、盛大に七夕祭りが挙行されますが、

同様にあちこちで夏祭りがピークを迎えます。

 

11日には、土佐の高知で「よさこい祭り」

12日からは、本場徳島の「阿波踊り」

そして月遅れのお盆を迎えると、

長崎の精霊流しや、京都五山の送り火で、先祖を送る。

 

お盆休みを終えて、地蔵盆を迎えるころになれば

やっと夏もひと段落、というところでしょうか。

 

2020年にこの国で行われるオリンピックは、

7月24日に開幕して約ひと月の間、

世界のトップアスリートが東京を舞台にその力を競い合う。

 

今年の東京は、他のエリアに比べればまだマシな気はするが

とは言え、この国で最も暑くて、湿度の高いこの時期に

過酷なスポーツ大会を開催するのはいかがなものか…

前回は10月10日が開会式であったことを鑑みると、

きっと夏でも涼しいところに住む人が、決めたんだろうなー

などと思い、選手のみなさまの無事の活躍を祈らずにはいられない。

 

(まだ時間はありますから、リスケしてみてはいかがでしょうか)

 

そんな中、ひと揉めもふた揉めもした競技場などの建設が進む。

千駄ヶ谷の駅前に広がる広大な土地。

(何もなくなると、本当に広いなーと思います)

大会メイン会場の新国立競技場がその姿を現す日も近い。

 

少々気になるのは、昨年の夏に大いに盛り上がった

ブラジル・リオデジャネイロでの
オリンピックとパラリンピック。

 

1年が経過して、ニュースなどで見かける彼の地の状況は、

「祭りのあと」などという、風流なものではない。

 

政府や開催関係者の無計画さによるものと言われているが、

理由は別にして、多くの人に感動を与えた舞台が、

荒れ放題で放置されている写真などを見せられると、

とても心が痛む。

 

今、そして将来に向けてのとても大きな社会問題のひとつに

老朽化するインフラへの対応が
挙げられている。

 

すでに5年近くの時間が経過したが、

2012年12月に中央自動車道の笹子トンネルで発生した

天井板の崩落事故で多くの犠牲者が出たことをきっかけに、

機会があるごとに、さまざまな場やメディアで取り上げられている。

 

国土交通省では、インフラをテーマにした情報発信サイトを開設している。

社会資本の老朽化対策情報ポータルサイト~インフラメンテナンス情報

http://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/maintenance/

 

「高度成長期以降に整備された道路橋、トンネル、河川、下水道、

港湾等について、今後20年で建設後50年以上経過する施設の

割合が加速度的に高くなります。」

とある。

hashi 

施設そのものの構造や環境、維持管理の状況などによって変わるものの

一応、建設後50年というのが老朽化のひとつの目安になるとのこと。

 

これによると、2033年3月には

全国の道路橋約40万(※1)のうち、約67%

トンネル約1万本(※2)のうち、約50%

河川管理施設(水門等)約1万施設(※3)のうち、約64%

港湾岸壁約5000施設(※4)のうち、約58%

が、その建設から50年という目安を超えたものになるという。

(※1~4 これらには建設時期が不明なもの等が除かれている!)

 

その検査のためにロボットなどが開発されて、

「大丈夫かなー」と日々チェックが行われているようだが、

如何せん、あまりに膨大な数の施設があり、

限られた人手では、その検査だけでも相当な時間がかかるだろう。

 

そして何より、完璧な検査というものが可能なのか?

想定外の災害などが起きたら、どうなるのか?

 

橋やトンネルなんて、日々の暮らしの中では空気みたいなもので、

あって当たり前。

でもこれらにも限られた寿命があって、いつの日かそれは尽きる。

トンネル 

ある日突然、橋が崩れ落ちたり、トンネルが埋まってしまう、

などという景色は、考えたくもないこと。

 

しかし、今この時にも

すべての「もの」は老朽化の歩みを
進めているという事実。

 

53年前に開催された東京オリンピックで、

この国の首都のインフラは大きく前進した。

そしてそれから56年後に再び開催される大会に向けて、

あらためてS&Bを含めたインフラの見直しが進められる。

 

大阪では、次の万国博覧会開催に名乗りを上げ、

47年前に開催された時に整備したインフラを

それが開催される予定の2025年に向けて見直そうとしている。

 

そういう限られた大都市では、大きなイベントなどを利用する形で

見直し~整備が可能かもしれないが、

そうでないところは、時間的にも予算的にも、その後となる。

 

アメリカの心理学者ジョージ・ケリングが
提唱した「割れ窓理論」。

これは犯罪理論なのだが、割れた窓ガラスをそのままにしておけば、

その建物は管理が行き届いていないと思われて、ゴミ捨て場となり

そこを中心にして地域そのものが乱れ、犯罪が多発するようになる。

 

ある調べでは、

2033年にはこの国に約2150万戸の空き家が存在するらしいが、

そういう個人所有のものを加えれば、

10年単位で見た時のインフラの老朽化は、大問題だろう。

 

来年の夏も、10年後の夏にも、そして50年後の夏にも、

七夕祭りやよさこい祭り、五山の送り火を、今と同じように見られる社会。

夏休みの海辺でも、このことは少し考えてみる必要がありそうです。

 

酷暑の日々が続きますから、みなさまにはくれぐれもご自愛ください。

 yosakoi

Nofuji.

 


Categories

  • お知らせ

    バウコミュニケーションズからのニュースやトピックスをお届けします。

  • 制作事例
    バウコミュニケーションズが手掛けた制作物やイベントなどを紹介します。
  • 日々のヒラメキ

    マーケティング室スタッフが日常の中に落ちているマーケティングのヒントをブログ形式で綴ります。

  • 食べるのもお仕事

    食べること大好きな女子社員がお届けする食のレポートです。

  • 生活者レポート

    旬な話題やトレンド商品など、暮らしにまつわるテーマを幅広く取り上げて生活者の思いを分析します。

  • バウレポート

    販促のポイントになる食のトピックを掘り下げ、主婦の”いま”のホンネを探る毎月発行の自社マガジンです。

  • 暮らしのデータ
    食品流通小売の販促計画立案に役立つ生活者の動向を月別にまとめたマスタープランです。
    当社専属生活者モニター組織「LiNS」による食生活や日々の暮らしに関するアンケート調査です。
全国約6000万台のテレビが新たな販売チャネル!おうちでピッとお買い物 テレビスーパー
week52MD 生活者視点のコミュニケーションストーリー

制作事例

株式会社バウコミュニケーションズ

Copyright (C) BAU COMMUNICATIONS Inc.