日々のヒラメキ

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コーヒーを巡る冒険 その三

date  2017.06.08

インスタントコーヒーという前世期のシンボル

10年以上前の、ちょっと気合の入ったスーパーのセールには
日替りの目玉に、よく瓶容器のインスタントコーヒーが登場した。
安値で打ち出せばまず完売したという。
それくらい、どこの家でもよく飲まれていたのだと思う。

それが、最近のインスタントコーヒーの消費量は落ち込み右肩下がり、
しかも瓶入りではなく、スティックタイプの比率が増している。

その背景には、レギュラーコーヒーの伸長と、
個食化に対応したスティック化が存在する。

コーヒー豆全体の消費量自体は増えているのだが、
その内容が大きく変化しているのだと言える。

実際、スーパーの売場に行くと、様々な種類のコーヒーが陳列されていて、
嗜好が多様化していることが良く分かる。

しかし、レギュラーコーヒーのコーナーを見ると、
豆の商品を販売している店と、粉しか置いていない店の2つのタイプがあるようだ。
豆を置いてある店でも、電動ミルをセルフで利用できるようになっているので、
挽いた粉が買えるということになる。

とすると、豆を家でその都度挽いてコーヒーを吞むという需要は
それ程大きくないのだろう。
特に朝食時にコーヒーを飲む機会は多いと思われるが、
慌ただしいなかでそんなに手間をかける余裕は多分ない。

いっそ家を出てからと、
カフェチェーンのテイクアウトやコンビニの利用が増えているのだ。

 

超家電でもコーヒーの新しい波

一方、近年話題となっている調理家電にオーブントースターや
ホットプレートに続いてコーヒーメーカーが登場している。

従来から有る普及価格帯の商品から
数倍~十倍以上といった高額商品だ。

今までは粉をセットすると、ドリップが自動というものがほとんどだったが、
現在は豆をセットするとマシンが好みの挽き目で挽いて、
ドリップして、保温するところまで全てやってくれるものが主流である。

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無印良品:豆から挽けるコーヒーメーカー

 

あの無印良品の商品でも32,000円という価格ながら、
予約が殺到して一時中止していたほどの人気だ。
(現在は1人1台限定で5月下旬に申し込んでお届けは7月下旬になっている)

 

 

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Panasonic:The Roast

 

さらにPanasonicのThe Roastは、
生豆から焙煎するコーヒーロースターだが、
スマホのアプリから焙煎工程を操作するというもので、
予定価格は10万円、当初4月くらいから販売の予定が6月上旬に延期された。
この商品は毎月世界の産地の生豆が自宅に届くサービス(有料)とリンクしていて、
頒布会のようなビジネスになっている。

 

コーヒー体験を愉しむ時代に

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これらのハイエンドの商品に注目が集まる一方、
コーヒーの淹れ方のバリエーションも増えている。

古くはネルドリップやサイフォンといった方法や
エスプレッソマシンがあったが、最近はフレンチプレスがトレンドになりつつある。
さらに、店舗で豆をセレクトし、自分でミル挽きして、
エアロプレス・ペーパードリップ・フレンチプレスの三種から選んで
自分で淹れて飲むことが出来るスタイルのカフェも登場している。

こうなると最早、コーヒーを飲むというよりは、
コーヒーを体験すると言ったほうが良いくらいだ。
食欲を満たしたり美味しさを追求するというよりも、
生活者は新しい経験を希求していると言えよう。

すっかりお馴染みの存在であった、「コーヒー豆」という
素材を取り巻くライフスタイルの変化はどんどん加速しているように見える。
生活者の多様化と変化のスピードと、
変化を加速させるテクノロジーの進化に今後も目が離せないようだ。

 

Kikuchi


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