日々のヒラメキ

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コーヒーを巡る冒険 その二

date  2017.04.05

前回は「日本人はコーヒーをどれくらい消費しているのか」という視点から
コーヒーに関するライフスタイルについて触れてみた。

さて、今回は、

若者のコーヒーへのこだわりについて

ちょっと考えてみたい。

 

わたしは総じて、
若者がコーヒーについてこだわりを持っているとは思っていない。

けれども、ここ数年開店した新しいカフェ(特にサードウェーブコーヒーに
代表されるような、スペシャリティコーヒーを扱うショップ)では、
若いオーナーやスタッフ、
そして、若い顧客という構図が一般的だ。

それは、チェーン展開しているコーヒーショップと比較するとよくわかる。

 

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コーヒーを愉しむ<思い思いに空間と時間を確保

 

街の中心部や交通拠点周辺に立地しているそれらは、
極めて雑多な客層が利用している。

会社員が商談していたり、若い女性がスマホを触っていたり、
リタイア世代が真剣に読書していたり、
休憩中の販売員のグループが談笑していたり、
とバラエティに富んでいる。

これが住宅地のロードサイドなど郊外立地に積極的なチェーンになると、
シニア層がぐんと増える。
SC内にテナントとして入っている店舗も同様の傾向で、
休日になるとファミリーでの来店も多くなる。

そして、若者が集まるカフェは、
カフェとしか呼称しようがない独特の世界観を有しているようだ。
シンプルだったり、アンティークだったりと、
それなりにバリエーションはあるものの、
チェーン店にはないその店独特の雰囲気を醸し出していて、
それが大きな魅力になっているのだろう。

コーヒーにもこだわっているものの、
自家焙煎を売り物にするようなカフェは少数派で、
こだわっている焙煎家の豆や
遠隔地の有名なカフェの豆を使用していることが多い
(それを売りにしている場合がよくある)。

また、フードメニューにも自慢の一品を持っていて、
カレーだったりサンドイッチだったり、パンケーキや焼菓子だったりと、
コーヒー以上に人気になっている。

 

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手づくりの作品感が魅力に

若者が集うカフェの魅力を言うならば手づくりの作品感だろうか。

そうした感覚が、
店内で行われるイベント(トークショーやギャラリーなど)に連鎖して、
また集客につながるという良い循環を生むと思われる。

実際、手づくり市でのコーヒー販売から実店舗の開店へ
という事例も多いのだ。
そうしたオリジナリティの塊りのような若者の行くカフェと、
手軽な値段でいつでも飛びこめる立地、
そして、どこでも安定した気安さのチェーン店とは
全く対照的なのが良く分かる。

前者が回転は悪くても客単価は高く、
後者は徹底したオペレーションの合理化という、
ビジネスモデルでも真逆のポジションだ。

同じコーヒー豆という素材を起点にして、
これだけ異なる着地点になるというストーリー、
これもコーヒーの持つ魅力と言えるのかも知れない。

コーヒー豆という、南半球の高地で栽培される
エキゾチックな素材が持つ背景に隠れた物語りが、
他の飲料には無い、独特の存在になっている理由なのだろうか。

2016年の日本のコーヒーの消費量は、
47万2535トン(前年比2.3%増)となり、
4年連続過去最高を更新している。

必需品ではない嗜好品の消費量の伸長が意味するものは、
思いのほか生活者の願望に結び付いている可能性が有りそうだ。

 

 

Kikuchi


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