日々のヒラメキ

図1

今年の『土用の丑の日』は、鰻味の「鯰」ですか!?

date  2015.06.01

うなぎ味の『なまず』が、生まれた。

先日、こんな記事※を見かけました。

これを実現したのは、あのまぐろの完全養殖に成功した近畿大学。
「鰻」不足もここまできたか、と思う反面、
おいしいのだろうかと、興味をもったのも事実です。 

(※朝日新聞 5月8日記事「脂こってり、ウナギ風味のナマズ 近大、業者と研究」)

 http://www.asahi.com/articles/ASH4X61NCH4XUEHF011.html 

 

「鯰」を「鰻」の代替え品に、という話。

実際に食べるとなると、
ちょっと、引いてしまいそうな気がするのですが、
気になるので、ネットで検索してみると、
食べることは、まんざらでもないようで、
岐阜県に、「なまずの蒲焼き」を名物として出すお店があり、
「なまず定食」がメインに紹介されていました。
ということは、もともと日本では、「鯰」は食べられており、
おいしさにも、問題がないと思われます。 

 

それほどまでして、「鰻」を食べたいのでしょうか?

どれだけの人たちが、関心があるのかわかりませんが、
毎年1月から2月にかけて、うなぎの稚魚の漁の話が新聞に掲載されます。
今年も稚魚は不漁で、少し高値になるものの
「鰻」が食べられなくなるというほど、深刻ではなかったと思います。 

しかし、うなぎは絶滅危惧種に指定されています。
国産の「鰻の蒲焼き」は、価格が毎年上がり続けています。

そのような状況でも、『土用の丑の日』の店頭には、
「鰻の蒲焼き」が、大量に並べられています。 
そんな売場を見ていると、“鰻って、大丈夫なんだ”と、思ってしまいます。
(売れ残った「鰻の蒲焼き」どうなるのか、少し気にはなりますが・・・)

さらに、『土用の丑の日』を年に4回提案する傾向も強く、
「鰻の蒲焼き」をチラシでも訴求しています。
そうなると、この「鯰の蒲焼き」は、本当に受け入れられるのでしょうか。

 

で、やっぱり『土用の丑の日』は「鰻」ですか?

家庭にすっかり定着している『土用の丑の日』の食スタイルですが、
私が子供の頃、今日のように「鰻」を食べる習慣は、
私の家ではなっかたと記憶しています。 

おそらく、1980年代にGMSが全国に出店し、
その後、スーパーマーケット、コンビニが増えることで、
地域の食習慣が、全国に広まったのでしょう。

実しやかに語られる“平賀源内の話”も、事実であったとしても
江戸時代に、どれだけ全国に広まっていたかは疑問です。
だから、みんながみんな「鰻」を食べる必要はないのですが、
『土用の丑の日』は絶対に「鰻」になってしまっています。

 

魚屋さんやお寿司屋さんには悪いのですが・・・。

『土用の丑の日』のように、決まったものを食べる習慣は、
他に、『節分』や『クリスマス』があります。

 

その内容を見ていて、家庭に定着している理由として、
メインのおかずとして商品が設定されている事。
主婦がその日の献立を、何も考えずに決められて、
手抜きができることが、条件となっています。

他の歳時記も、いろいろアプローチされるのですが、
定着しないのは、この条件をクリアできていないのが要因だと考えられます。 

そのように考えると、
「鯰の蒲焼き」が、「鰻の蒲焼き」の代わりになるとは、到底考えられません。
「鯰」は「鯰」として、その良さを打ち出すべきでしょう。
今考えるべきは、「鰻」の代替え品を探すことより、
年々暑くなっていると感じる『夏』に、
(『土用の丑の日』は、サラッと流して)
元気に過ごす「夏の食スタイル」を、
6月から9月の4ヵ月間、提案を続けることではないでしょうか。 

暑い日が続くと、主婦は毎日のメニューに困ると言います。

・ついつい同じようなメニューになる。
・暑いから、作るのが億劫になる。
・冷たいものを、求めるようになる。

など、家族の健康と自分の気持ちを考えたとき、
1年の中で最も、メニュー決めに困る季節と言えるのですから。

 

 

Yamauchi

 

 


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