日々のヒラメキ

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再び、「もったいない」を考える。

date  2017.07.19

そんなに雨が続いた印象はないのだが、

6月7日に東北を除く本州が
いっせいに梅雨入りしてから約ひと月半。

空梅雨気味で各地では渇水が懸念され始めていたものの、

7月に入ってからは、局地的かつ記録的な豪雨。

九州では流れてきた木々によって、鉄道の橋が流された。

 

毎度申し上げるのだが、気象観測の精度はかなりのレベルに達し、

いつどこに雨雲が発生するか、などは

ピンポイントで把握できるようになってきた。

しかしながら、どこにどれだけの雨が降れば何が起きるのか?

これに対する予測が、まだまだ置き去りにされている感がある。

 

気象庁では、

2013年8月30日から、
「特別警報」の運用を開始。

 

これは、所謂「ゲリラ豪雨」が注目されるようになった時期。

その定義付けの文末を引用すると、

 

「特別警報が発表された場合、お住まいの地域は数十年に一度の、

これまでに経験したことのないような、重大な危険が差し迫った異常な

状況にあります。ただちに地元市町村の避難情報に従うなど、適切な

行動をとってください。」

 

とある。

 

かなり切羽詰った状況であろうから、この警報を発令するかどうか、

担当される方は相当悩まれることだろう、とお察しする。

 

しかし今回の豪雨災害でも、結果論ではあるがこの警報が発令されたのは、

大雨のピークが過ぎてからとなり、検証が必要との声もある。

 

これは難しい問題です。

 

危険を予測し、
回避する行動をいつ取るべきなのか。

 

そもそも人間は天災を予測(予知)するという能力が、どんどん低下している。

さらに、それを知らされた時に取るべき行動を反射的に行えることなど、

まずあり得ないと考えた方がいい。

 

「数十年に一度の、これまでに経験したことのないような、重大な危機」

これが目前に迫った時に、何をすればいいのか?

重要なのは、どこにどれだけの雨が降るか、ではなくて

その時に取るべき行動は何か? を平時から発信することではないかと思う。

 

そういう意味では、「天気予報」ではなくて、

「行動予報」的なコンテンツが必要なのだろう。

 

で、話題は替わり、2年ほど前のこと。

このブログで「もったいない」について考えた。

 

まだ食べられるのに、どんどん捨てられる食品。

一方でどんどん増え続ける世界の人口。

食べきれないで捨てる人がいる一方で、飢えに苦しむ人がいるという現実。

この矛盾を解決する方法など、簡単に見つかるはずはない。

はすはないのだが、考えなければ自らの子孫にたいへんなツケを回すことになる。

 

社会的なキーワードとして
「サスティナブル」が唱えられて久しい。

Sustainable=持続可能な という意味の形容詞

持続可能な社会、持続可能な開発などなど

さまざまな名詞の上に付けて語られる。

 

昨日は、ニューヨークのUN本部で踊るピコ太郎さんの映像が流れた。

これは、SDGs(Sustainable Development Goals持続可能な開発目標)

という、貧困や格差をなくすという取り組みをPRするレセプションでのひとコマ。 

PPAP

 

SDGsとは、2015年9月に国連サミットで採択された

「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に盛り込まれた17の目標を指す。

そして、その目標2

 飢餓に終止符を打ち、食料の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、

 持続可能な農業を推進する。

とある。

 

生産性を高めることはもちろん大切なのだが、

やはり必要不可欠なのは、「もったいない」というスピリットだろうと思う。

 

つい10日ほど前。

オーストラリアのシドニーに開店したスーパーマーケット。

これが世界初!

何が世界初かと言えば、「全品無料」なのである。

 

オズハーベストマーケットと呼ばれるそのスーパーマーケットは、

賞味期限がまだ切れていないのに捨てられる食品を、

普通のスーパーマーケットなどから譲り受けて、無料で提供することで

「食品ロス」問題に関する意識を高めて行こう! という意図で開店した。

値札も、レジもなく、客は買物カゴひとつまでお買物(?) ができる。

 

今までも、そういう食品を有料で提供するお店は存在したが、

今回のように「無料」というのは、世界初とのこと。

これはもちろん、ボランティアによる運営と、

趣旨に賛同した大家さんがいるおかげで実現した、特殊な事例ではある。

 

当地でも「食品ロス」は、大きな社会問題化していて

平均的な家庭で、年におよそ8万6千円相当の食品が廃棄されるらしい。

物価の違いなどがあるにせよ、9万円近い額の食品と言えば、相当なもの。

オーストラリアの世帯数約776万(2011)として、

 86,000×7,760,000 = 667,360,000,000円

つまり、7000億円近い額の食品が、廃棄されていることになる。

 

私たちの年代には、「残さずに食べなさい!」と母親から叱られた記憶がある。

そしてそれはトラウマになって、今でも「残す」ことへの抵抗は極めて強い。

定食屋さんで、「サービスです!」という感じでご飯を大盛りにしていただいても、

食べ切れないことがわかっているので、出された瞬間に「半分でいいです!」となる。

 

先方からすれば、せっかくサービスしているのに… となるのかもしれないが、

箸を付けてしまうと、残されたご飯はおそらく捨てられる。

円滑な関係を多少犠牲にしても、ここは意思表示をしなければならない場面。

 

言うは易しで、常に実行することの難しさは十分にわかる。

であればこそ、それぞれが可能な範囲で、まずは始めなければならない。

 

しかし、

「もったいない」を口実にして、大盛りご飯を平らげ続けると、

持続可能な健康が脅かされる可能性がありますから、ご注意ください!

 

(と言っていると、今日はようやく梅雨明けのようです!)

 

Nofuji.


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