日々のヒラメキ

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昨年の流通の新聞広告から、今後を考える。

date  2016.01.21

11月11日
「いい買物の日」に出された広告を見て。

この新聞広告を出した企業に、時代を感じます。
4社が連名で出しています。

それは、ヤフージャパン・ファミリーマート・ソフトバンク・ツタヤという、
Tポイントでつながる4社です。

従来なら、このような時は、
連携してもせいぜいグループ企業での広告でしょう。
しかし、共通ポイントをベースに連携し、業界を超えて、
一緒に新聞広告を出している所に、
今後の小売業のあり方を見るような気がします。

今、まわりではオムニチャネルという言葉が先行し、
ビッグデータが、その影を追いかけています。
これからの数年、この言葉に振り回されることははっきりしています。

年末年始に、雑誌や新聞にも、
「オムニチャネル」「ポイント競争」「利便性競争」など
いろいろな角度から、新しい小売業のあり方を斬っていますが、
まだ決着がついたわけではないところに、今後の可能性を感じますし、
各社の目が離せません。

 

12月5日
ダイエーの広告を見て。

それは、
「バイヤー(仕入れ担当者)が選び抜いた厳選食材でおいしいと言わせたい。」
と言うメッセージの食料品の新聞広告です。

この広告を見たとき、
私は30数年前に掲載されたダイエーの新聞広告を思い出しました。
それは、私にとって、今でも忘れられない広告で、
小売業の大きな変化を、感じました。

1970年代、GMSの伸びは大きく、
小売業の中で、唯一売上げを伸ばしている業態でした。
中でもダイエーの伸びは秀でていました。
そして、年間の売上げが1兆円を超えます。

その時に、ダイエーは
売上げ1兆円を、高らかに新聞の全15段で表明しました。
それも日経新聞の朝刊で。

お分かりと思いますが、
消費者へのメッセージではなく、
取引先各社を含めた、経済界に対して
高らかと1兆円を表明したのです。

何故?
と感じると思いますが、
重厚長大の企業が、経済を動かしていた時代で、
小売業界自体、経済界の中では高いポジションではなく、
せいぜい百貨店が認められているような時代です。

そんな中、スーパーが百貨店の売上げを抜く時代がやって来たのです。
そして、スーパーを消費者が支持していることを背景に、
ダイエーしいては、小売業界からメーカーに対する
宣戦布告のように感じたのは、私だけではないと思います。
今思えば、ダイエーのこの新聞広告が掲載された時に、
新しい小売業が躍動を始めたと、言えるでしょう。

 

この40年間で、
何が変わり、何が変わっていないのか。

ちょうどGMSが伸びている頃に、この仕事をはじめ、
小売業の変遷とともに、企画の仕事をしてきたことが、
今の私の仕事に生きていると、感じます。

この約40年の間に、
多くの企業が、販促を仕掛けてきました。
成功もあれば、失敗もあります。
その中から、多くの事を学び、
時代の変遷とともに、
消費者の捉え方につながっています。

40年近く、この仕事に携わり、今に役立つことと言えば、
小売業が“人”に最も近いビジネスということです。
“人”は入れ替わっても、考え方や気持ちは、大きく変わりません。
この業界の人は、
すぐ<多様化>とか<こだわり>と言う言葉を使います。

しかし、個性のない“人”はいないのです。
これは、売り手側の取組みや、情報が<多様化>しただけで、
“人”が昔より、多様化したり、こだわりが強くなったのではありません。
いろいろな環境の変化が、選択肢を広げただけなのです。
だから、“人”の本質は、変わっていないのです。

だから、多くの企業が講じてきた、
いろいろな策の一つひとつが、今に生きるのです。
その策の向こうに、“人”が見えないときに、失敗の二文字が浮かびます。
だから、今この仕事を続けていて、
“人”を知る。“人”を考えることの大切さを痛感しています。

特に、「団塊の世代」の“人”を知ることと、
「団塊の世代」が培ってきた“モノ”や“コト”を知ることが、
消費や生活を考えるうえで、
今さらながら、日本の消費や生活に、
大きなウェイトを占めていると感じています。

まだまだ、その壁に挑戦する日が続きます。

 

 

Yamauchi


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