日々のヒラメキ

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注目を集めるライフスタイル的なことがら

date  2017.07.18

梅雨ではあるものの、近年この時期にビアガーデンが話題になることが多い。
とはいえ、10年も前のように
「勤め帰りのサラリーマンの集団が」といった切り口ではなく、
「今年はこんな趣向をこらしました」といった切り口が主流で、
客層も女性グループをターゲットにしたものや、ファミリーを意識したものなど
少しずつ変化していることが窺える。

 

■ここ数年のビアガーデンの変遷

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2012年頃から東京などの高級ホテルのビアガーデンが記事の初出で、
13年には女子会狙いで「ハワイ」をテーマにしたものなど、
女性ターゲットが明確化。

14年にはビールの出荷量が下落する中、
「なぜビアガーデンが盛況なのか」と話題になり、
山ガールを意識したキャンプの雰囲気のものや立ち飲みスタイルが登場した。

15年には、さらにピンポイントに「美」や「潤い」といった
女性の関心をテーマにしたものが登場し、
ビールではなく、美しくなるカクテルの品揃えを充実させたり、
「和」をテーマにテイクアウトできるフードを充実させたりと、
バリエーションが広がり、男性客も増加したようだ。

16年はさらに非日常性が高まり、
ワールドワイドなフードカルチャーや環境演出、音楽やダンスなど
エンターテイメントとのミックスなど、
パーティーやリゾート的な雰囲気を意識したものが多くなった。

また「グランピング」が登場し、
豪華な雰囲気の中で楽しむキャンプスタイルが広まった。

 

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さて今年17年は、ビールの安売り禁止で出荷量が最低となる中、
昨年のグランピング人気が継続し、
肉や魚のグリルなどBBQスタイルで楽しむビアガーデンが拡大している他、
ボタニカルなど、より自然を感じる演出を軸にしたものが多く見られる。

また、レトロな雰囲気をテーマにしたものが目新しい。
さらに「プレミアムフライデー」にフォーカスしたプロモーションも行われている。

 

■単なるトレンドではなく、ライフスタイルとして

こうしたビアガーデンの変化を
インスタグラムなどのSNSの流行と絡めて解釈することも可能だが、
根底には「自然を感じたい」ライフスタイルの高まりを感じることが出来る。

以前は、憧れ感を核にしたアッパーなライフスタイルを
雑誌などを情報源に取り入れようとしていたものが、
ネットメディアに様々な価値観が入り乱れる中で、
より根源的なネイチャーライフスタイルに傾倒しているように思える。
ファッションでもアスレジャースタイルはすっかり定着した感がある。

話しは変わるが、低迷を続ける百貨店でも、
生活シーンを基軸に
衣住の商品編集を行った子供用品売場などが好調という。
ブランド横断のセレクトショップで育ってきた親世代にとって、
買いやすい提案と受け取られているようだ。

 

■ライフスタイル的な提案の受容が
  広がるかもしれない

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さらに話が飛躍する。
世間ではとかく評判が芳しくない「プレミアムフライデー」だが、
ここに大きなビジネスチャンスが存在する可能性がある。

PFだからと、早帰りができる会社員は全体からみるとごくごくわずか、
しかも早帰りして「飲みに行こう」という流れにもならないらしい
(ビアガーデンの話題から入ったのに)。

しかし、「働き方改革」を法規制で進める以上、
従来よりも労働時間は減少する可能性は高いだろう。

すると、今までより暇を持て余す人が増えるのではないか。
しかも会社への帰属意識と別のものへの関わりを求めるのではないか。

それが趣味とか、ライフスタイルコミュニティではないのかと想像する。

ネットメディアで言うところの
「hobby tech」とか「lifestyle tech」というカテゴリーになると思われ、
そうしたところを入口に新しいマーケットが形成されそうだし、
小売からのそうしたライフスタイル的な提案が
生活者に受け入れられる余地は拡大するだろう。

もちろん、コミュニケーションをどうデザインするのかが
重要になることは言うまでもない。

挑戦に値するテーマではないだろうか。

 

Kikuchi


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