日々のヒラメキ

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突然のラクビー人気を、次につなぐために。

date  2015.11.02

ラグビーのワールドカップが始まった。

監督が変わり、新しい体制でワールドカップを目指してから、
テストマッチでも、ランクが上位の国にも勝っていて、
それなりに期待はしていたものの、
いつものように、惜しい試合を繰り返しながら、
よくて1勝か2勝して終わりかな、という気持ちで、
今回の南アフリカの試合を見始めました。
そんな、気持ちの高ぶりもなく・・・。

 

今までと違った、南アフリカ戦。

点を入れられても、何度もくらい着いていくフィフティーン。
何となく、いつもと違うたくましさを感じつつも、
前半の終了時点で、12対10というスコアでも、
(今までも、前半善戦しても、後半に突き放されることもあったよな・・・)
勝敗の事より、強くなったな、という思いでおちついて見ていました。
しかし、そんな気持ちもひょっとして、という気持ちにさせてくれる
熱く、力強いタックルと、たくましい突進を見ているうちに、
どんどん引き込まれていきます。
これはひょっとして・・・。と思うものの
(ゴール前まで行くけど、点を取れずにタイムアップというのもあったよな・・・)
悪い思い出が、幾度となく押し寄せる中、
だんだん、声に力が入ってきます。
そして、あの南アフリカに勝ってしまったのです。

 

次の日から、ラグビーを取り巻く環境は一転しました。

どのテレビ番組でも、ラグビーを伝えています。
ちょうど、5連休中ということもあり、家でテレビを見ていると、
平日お昼の主婦向けの番組でも、
連日、南アフリカ戦のこと、エディジャパンのことなど、
ラクビーのルールも含めて詳しく説明しています。
一気に、「にわかラグビーファン」が生まれました。

 

その後も人気は続きます。

南アフリカ戦から3日後のスコットランドには負けたものの、
いつも苦戦を強いられていたサモアに、差をつけて勝ち、
決勝トーナメントに進めないことが決まった後、
勝ったり負けたりしていたアメリカ戦も、
多少追い詰められたものの、しっかり勝ち切り、
五郎丸の涙で締めくくりました。

 

そして、凱旋帰国。

帰国しての記者会見が行われ、
その後、毎日のようにテレビで見かける五郎丸選手。
さらに、マイケル・リーチ選手、田中選手など・・・。
試合で注目された選手も出演します。
ワールドカップに出かける前と、帰ってきてからで、
マスコミの対応の仕方に、驚くばかりでしょう。

この光景、数年前にも見かけませんでしたか?

 

2011年7月。 
女子サッカーが、ワールドカップで優勝。

あの時も、すごく盛り上がっていました。
特に、3.11に東日本大震災があり、
塞いでいた心に、大きく飛び込んできたのは事実です。
この時から、みんなのコメントの中に、
「元気」より、「勇気」という言葉が多く出てきたと思います。

スポーツイベントに熱狂する体質が、私たちにはあるんでしょう。
すぐに熱が上がり、“にわかファン”が急増します。
さらに、もっともっとと、焚きつける“マスコミ”。
それも、結局は一時的なもので、
女子サッカーの試合の観客もその時は、増えましたが、
2015年のワールドカップカップでは、
準優勝に終わり、残念ながら盛り上がりに欠けてしまいました。
人気を継続する難しさを感じます。

 

ラグビーも、前途多難でしょう。

過去の歴史を見ても、ラグビー人気だったのは、
80年代、90年代にかけて、大学ラグビー人気で、
国立競技場がいっぱいになっていました。
その後、新日鉄釜石や神戸製鋼が注目されましたが、
神戸製鋼が日本一になった翌日に、阪神・淡路大震災があり、
その年のワールドカップでは、ニュージーランドに大敗し、
ラグビーマガジンの販売冊数も減少したと言います。
このことから考えて、
今までラグビー人気を支えてきたのは、
中高年男性が主流ということになるでしょう。

 

リポビタンDが、スポンサーです。

長年スポンサーとして支えている大正製薬。
CMも含めてイメージに残っているのは、“リポビタンD”です。
その“リポビタンD”も、この5月には、高齢化で苦戦。
という記事が掲載されていたのを思うと、
ラグビーファンの年齢がどんどん上がり、
このままでは、4年後の東京でのワールドカップも
不安だらけだったと思われます。
それを考えると、今回の“にわかファン”を大切にして、
真のファンになってもら策が必要になります。

 

今回は、広告的に見て少し違う。

優勝ということは、今までのスポーツと変わりません。
しかし、いつもと違う点があります。
それは、「五郎丸」選手。
選手としの人気は、過去にもあるのですが、
名前が珍しい分、キャッチフレーズ的なイメージと、
キャラクター的なネーミングとして、とても魅力があります。
さらに、キックの時のルーティーン。
そう、あのポーズです。
シンボルとして、十分キャラクターになります。
みんなが真似をして、しっかり定着していますから、
協会が許すなら、バッグに付けられるキャラクターグッズにしたいですね。
さらに、ファンの間では「妄想五郎丸弁当」というものが、
ブログで話題になっています。
ファンの方が、どんどん進んで行きます。

 

もっと積極的にファンづくりを。

現状のラグビーのトップリーグには、
日本のトップ企業が並んでいます。
企業を挙げて、チームや試合を盛り上げることは可能でしょう。
そんな中で、個別のチームではなく、
日本ラグビーのサポーター(ファンクラブ)づくりはできないでしょうか。
2016年のリオ・オリンピック、
2019年の東京のワールドカップと、イベントは続きます。
ファンへの特典は、いくらでも考えられます。
さらに、スポンサー企業とのタイアップ企画も、今ならできるでしょう。

 

この冬が、絶好のチャンスです。

せっかく、中高年の男性だけではなく、今は女性ファンが増えています。
このチャンスを逃す手はないでしょう。
「セレ女」 ⇒ 「カープ女子」 ⇒ *次は「ラガー嬢」?
アマチュアリズムが強いラグビーなので、難しいかもしれませんが、
次につながる、ファンを巻き込んだ策を、楽しみにしています。

 

Yamauchi

 


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