日々のヒラメキ

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緑茶にもサードウェーブは来るのか

date  2015.04.27

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新茶の季節になった。
各地の茶産地では、露地ものの新茶の初取引が行われている。
この新茶を「母の日の贈り物に…」というのは大定番だし、
最近はペットボトルでも、新茶をアピールしているものがある。

 

話の方向が変わるが、
アジアからのインバウンド需要で、脚光を浴びた売れ筋商品のひとつが、

抹茶味のお菓子だ。

 

茶葉を発酵せずに粉末にしたものは日本茶だけなので、
新鮮な味わいなのだとか。

 

また、お茶を淹れる湯を沸かす南部鉄瓶も、
伝統的な手作りの価値が評価されていて、
日本人が驚くような価格帯のものが売れている。

 

かなり以前から紅茶の専門店でも、
小型の鉄瓶がレコメンドされ販売されていたが、
よりコレクション的な意味合いでも、伝統的な大きな商品が人気のようだ。

 

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さて、コーヒーのサードウェーブは、色々と話題になり、
店舗も増えてきたようだが、
そのこだわりがどこまで理解されているのかには、
大いに疑問を持っている。

 

 

スターバックスに代表されるセカンドウェーブと呼ばれた
シアトルコーヒーは、
売り物のフレーバーやトッピングよりも、今までの日本に無かった
自宅のリビングで寛ぐような空間性が評価されていると思っているし、
昨今のコンビニのコーヒーも、
価格とのバランスに支持されていると感じているからだ。

 

 

要は、コーヒーそのものよりも、

コーヒーにまつわる「体験」に
ニーズがあるのではないか、

ということだ。

 

 

そうした視点から日本茶を見てみると、
大きな余白が手つかずに残っているような気がする。

 

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例えば商品そのものでは、日本茶の中でも抹茶は、
茶葉自体を飲むという、まずまず珍しい喫し方をするものだ。

 

ハンズなどへ行くと、
「緑茶を粉化して食べると健康に良いですよ」というアピールとともに
お茶用のミルなどが並んでいるが、抹茶はすでに粉末になっている。

 

確かに緑茶に含まれる脂溶性のビタミンAやEはお湯に溶けないので、
「食べるお茶」は理に適っているのだ。

 

加えて東京では、緑茶カフェなるものが幾つかあるが、
日本茶を楽しもうとすると、大抵は甘味処が一般的だろう。

 

それはそれで良いのだろうが、
別に甘味とセットでなくても良いような気がするし、
日本茶自体へのこだわりや淹れ方、供され方へのこだわりは、
ずいぶん薄く感じる。

 

むしろ紅茶の専門店で飲むグリーンティーの方が、
丁寧な扱いをしているくらいだ。

 

茶葉を食べるという切り口では、
アジア各地にその国独自のメニューがあり、
高知県で作られている碁石茶と同様の作り方の、
タイのミアンやミャンマーのラペッソーを和えたり、
トッピングにしたりする食文化がある。

 

中国の擂茶というメニューを体験した人も多いのではないだろうか。
抹茶、緑茶それぞれ方向性を変えながらも、
日本茶の魅力や可能性を引き出す余地は大きいと思う。

 

日常的なカジュアル軸にも、伝統文化へ振ったフォーマル軸にも、
またグローバルな食文化というメニューにも、ふり幅は多彩に考えられるし、
新しい市場として期待が持てそうだ。

 

なぜならば日本人でありながらも、
まだまだ味わいの好みとか、楽しみ方とか、
価格以外の体験が未開拓だと思うから。

 

お茶の道はまだ途上なのだ。

 

 

Kikuchi

 


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