日々のヒラメキ

会議場

The Congress dances, but it does not progress.

date  2016.05.24

 

先週末に仕事で伺った尾張名古屋の街は、

間近に控えたG7サミット(先進国首脳会議)に備えた厳戒警備体制。

日本では、前回2008年に北海道・洞爺湖畔で行われたサミットだが、

今回は、初夏の伊勢志摩がその舞台。

 

ちなみにこのサミットという会議の第1回目は、1975年に

フランス・パリ郊外のランブイエ城というお城で開催された。

米・英・仏・伊と、当時の西独それに日本の6ヶ国の首脳が集い、

第1次石油危機でダメージを受けた世界経済の回復について議論された。

 

外務省のWEBサイトを見てみると

世界が直面する様々な課題について率直に議論する場、とのこと。

すでに形骸化した感の強いサミットではあるが、

ここはネガティブにならず、ぜひ素晴らしい成果を期待したい。

 

ということで、

今回のお題は「会議」。

 

サミットのような一大イベントは別として、

「会議」というものは、世の中のあちこちで日常茶飯事のごとく存在する。

企業の経営会議や営業会議といったものから、

PTAや町内会の会議等々、様々な場所で、様々な事柄が議論される。

 

「会議」とは何ぞや?

 

ネットで調べてみると、

 合議体の構成員が一堂に会し、一定の事項 (議題) について、

 互いに意見と情報を交換し合って審議を行い、

 最良の施策を見出そうとする会合またはそのための組織をいう。

とある。(コトバンクより)

 

ただ、この定義に見合った「会議」が行われているケースは

実は相当レアなのではないかと推測する。

 

マーケティングの領域で考えれば、

この国では長い間、創業経営者のトップダウンによって物事が決まってきた。

予め決まっていることを正当化するために「全会一致」という形式が

「会議」の主要な目的であったのは、そう昔の話しではない。

 

もともと議論が得意ではなく、「反対」の手を挙げるリスクを嫌う国民性。

決定後にも感情的なしこりが残ってしまい、

なかなか「ノーサイド」とはならないことによる弊害。

等々を鑑みると、従来のあり方にも一理ある。

 

しかしながら、マーケティングの意思決定についても

時代の変化とともに、大きな岐路を迎えようとしている。

 

自動車や家電の優良企業による長年にわたる不正隠匿。

大手流通小売業のカリスマトップの交代劇。

ITベンチャーにおける創業理念をめぐる対立。

 

ガバナンスに関する専門的な話しは、スペシャリストにお任せするが

古い形から完全脱却する際の痛みや、

新たな形の中に存在するリスク要因。

そういうものが入り混じって露出しているように見える。

 

「和を以て貴しとなす」

この国で理想の組織論としてよく用いられるこの言葉は、

聖徳太子が制定した十七条憲法の第一条に書かれているのだが、

本来の意味で言えば、見かけだけの仲良しではなく

意見をぶつけ合って、その結果の相互理解から生まれる「和」を大切にしよう!

という捉え方をすべきであろうから、多くの場合は誤解されている。

 

19世紀の初め、ちょうど200年ほど前の1814年。

ナポレオン戦争後のヨーロッパのあり方をテーマに開催されたウィーン会議。

(近代サミットの原型ですね)

参加国の利害が調整できずに、

「会議は踊る、されど進まず」。

 

成功するマーケティングに不可欠なのは、迅速な意思決定。

そして決定されたことを速やかに実行する行動力。

 

言うは易し、行うは難し。

ではあるが、サミットで盛り上がる今

あらためて会議のあり方を見直してみるのは、

決して無駄なことではないだろう。

 

Nofuji.


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