2021年1月に1都2府8県で発令され、2回目の緊急事態宣言が発令中の2021年ひな祭りは、例年と、どのように違っていたのでしょうか?主婦の皆さんにアンケート調査を行いました。
【調査概要】
- ■ テーマ
- ひな祭り
- ■ サンプル数
- 108(LINSモニター&シュフクリーム)
- ■ アンケート期間
- 2021年3月16日~30日
- ■ 年代
- 30代~70代の女性
- ■ 対象エリア
- 関東、関西、中部、山陽、九州
2021年1月に1都2府8県で発令され、2回目の緊急事態宣言が発令中の2021年ひな祭りは、例年と、どのように違っていたのでしょうか?主婦の皆さんにアンケート調査を行いました。
【調査概要】
気になったところをご紹介します。
Q1.「ひな祭り」のお祝いをしましたか? (n=108)
2021年、ひな祭りのお祝いをしたのは
「ひな祭りのお祝いをした」人を年代別に見てみると、
にあるようです。
働き盛りで忙しい年代でもあり、時間的な余裕がないのかもしれません。
一方、
孫が生まれて再びお祝いするようになったり、
時間にも余裕があり、昔からの風習を大切にしたい気持ちが高いようです。
職業別で実施率をみてみると、
となっており、
が影響しているようです。
Q2.ひな祭りは誰とお祝いしましたか? (n=26)
でした。
緊急事態宣言が発令中だったこともあり、
集まりを自粛した人も多かったようです。
Q.コロナ禍でひな祭りに変化はありましたか? (n=108)
ひな祭りは「もともと家族だけでお祝いしていたので、特に変化はなかった」や、
「子どもが大きくなってからしなくなっているので、特に変化はなかった」という声が最も多く、
コロナ禍による変化はあまりなかったようです。
・コロナ以前は同居していない家族や友人とお雛様を前に食べたり、
おしゃべりしていたが、そんなことはできない。(60代女性・関西・専業主婦)
・嫁いだ後も、母親が実家に雛人形を飾ってくれたので見に行っていたが、
今年は行かなかった。緊急事態宣言中で、お互いの行き来を少なくしているため、
仕方がないが、残念だった。(30代女性・関東・フルタイマー)
普段は家族や友人と集まってひな祭りを楽しんでいた人も、
コロナの影響で集まりを自粛した人も多かったようです。
・買物にもあまり行かなくなっているので、食卓もにぎやかにならず、
自宅にあるもので作って終わりにした。(50代女性・関東・パート)
出かけないので、売場での盛り上がりを感じる機会も減り、
家にあるもので適当に済ませたという人も多かったようです。
その他、以下のような意見も見られました。
集計数としては少ないですが、コロナ禍ならではの傾向と言えるのではないでしょうか?
・息子夫婦とは会えないので、動画で孫と雛人形をみせてもらった。
寂しいがスマホがあって良かったし、便利。(60代女性・関西・専業主婦)
・娘夫婦がリモートで仕事をしていて、平日でも抜け出して参加できるので、
和やかにひな祭りを祝うことができ、昨年・今年と良い感じ。(60代女性・関東・専業主婦)
このような時だからこそ、いつもと同じようにすることが大切だという意見も。
お雛様を飾ることで気分が華やかになり、元気になった様子が見えてきました。
また、コロナの影響で外出や外食の機会が減り、いつもより気合を入れてお祝いしたという人もいました。
・鬱になりそうな自粛ムードの中、リビングと玄関にお雛様を早々と飾り、華やかな気分に。
(60代女性・関東・専業主婦)
・いつもと同じにすることを意識。生活に楽しみを見つけるのは大切。
(50代女性・関西・専業主婦)
・外出、外食の機会がめっきり減ったので、いつもより気合を入れてお祝いを。
ごちそうをいつもよりたくさん用意して非日常感を演出した。(40代女性・関西・専業主婦)
また、2021年はコロナ禍でのひな祭りということで、気分が落ち込みお祝いする気分ではないという声もあり、ひな祭りであること自体、すっかり忘れていていた人もいました。
・コロナ禍で、子どもが来ることも断って、1年近くになる。
ひな祭りは気分だけ、季節の節目として、花とお寿司を買った。
祝う気分ではない。(70代女性・関西・専業主婦)
・今年はコロナのせいか、買物に行って「お雛様」の歌が聞こえてきたので、ようやく気付いた。
いつもならお寿司ぐらいは食べるが…(60代女性・関西・専業主婦)
他にも、以下のような意見がありました。コロナ禍でのひな祭り、友達との食事を避け、一緒に工作を楽しんだり、今までの行動や価値観を見直すきっかけになったようです。
友達を呼ぶのは少人数にして、ランチパーティーは避けてひな祭り製作をすることに。
100均の画材を使って絵を描いたり、桜の花びらの造花を貼り付けたりして子ども達も喜んでいた。
(30代女性・関西・専業主婦)
・今年はコロナ禍で、いろいろゆっくり考えることができ、今までとは違った生活感覚が生まれた。
一つひとつの行事を楽しむのではなく義務的になっているのに気が付き、
必要ないものと、ぜひやりたいものを明確に分けた。ひな祭りは今年はしなかった。
(60代女性・関西・専業主婦)
Q.ひな祭りを意識して購入したものは何ですか?(複数回答:n=108)
ひな祭りを意識して購入したものは、ひなあられが25%と一番多く、2番目は桜餅で22%でした。桜餅以外の和菓子やケーキなど、スイーツ系を購入した人が多く、ひな祭りを「スイーツ」で楽しもうとしている様子が分かります。
Q.ひな祭りの食卓メニューは何ですか?(※自由回答からの集計。n=108)
・娘たちが嫁いでからも、毎年お雛様を飾り、ちらし寿司だけは作り食べる習慣になっている。
私にはとても大事な行事のひとつ。(60代女性・関東・専業主婦)
・男の子ばかりだが、ひな祭りのお祝いをしたがっていたので、3/3の夕食はちらし寿司に。
華やかな雰囲気にしたくて、保育園の給食でも、ちらし寿司だったため、
ひし形にして、見た目も可愛くした。
(30代女性・関東・フルタイマー)
・ウズラ卵を顔にして。子供にお雛様を作ってもらった。楽しそうに作ってくれ、やって良かった。
すましとメインは冷凍唐揚げ。(40代女性・関西・パート)
平日は仕事から保育園へ直行のため、
本当なら、お刺身をのせた豪華なちらし寿司にしたいが、
直前の週末に買える食材で、ちらし寿司を作ろうと思っていたら、
隣に住む義父が「平日は大変だろうから、ちらし寿司作るよ」と言ってくれ、甘えることに。
時間をかけられない平日に、歳時記メニューを食べられて、ありがたかった。
<シニアが作ったオーソドックスなひな祭りメニュー>
・ちらし寿司(たまごと豆)
・ブリの照り焼き
・お吸い物(唯一自分で作ったメニュー)
(40代女性・九州・フルタイマー)
・犬も食べられる食材のちらし寿司を別に作った。(40代女性・関西・パート)
節分もペットと一緒に楽しむ人がいたのですが、
犬用に別にちらし寿司を作るとは、驚きですね!
ちらし寿司以外でも、稲荷寿司、てまり寿司などのお寿司を用意している人もいました。
2歳手前の娘に食べやすく、”いつもと違う”ことを感じてもらえるように、
また、まだ生ものが食べれない娘に、たくさん食べてもらえるようにtと、
手の込んだ三色お稲荷さんを作った。そぼろと卵、枝豆に花びら型のハムを乗せた。
その他、あさりのお吸い物、菜の花のお浸しと、大人は手毬寿司を。
お雛様と桃の花、雪柳も飾り、食器もいつもと違う物を使い、クロスもひいた。
(30代女性・九州・パート)
ひな祭りに用意したメニューのダントツ1位は、やっぱり「ちらし寿司」。女の子がいない家庭でも、忙しくてひな祭りのお祝いが出来なくても、「ちらし寿司くらいは…」と、用意する人が多いようです。
はまぐりではなく、あさりを代用したり、菜の花を使って、季節感を味わうなどの工夫をされていました。
・ちらし寿司に添えるお吸い物に、花の形のお麩を入れた。
普段より華やかな感じにしたかったので。(40代女性・九州・フルタイマー)
・お吸い物ははまぐりじゃなくて、アサリで作ったが、
雰囲気は同じ感じになった。(50代女性・関東・パート)
・ちらし寿司、菜の花のお吸い物、ケーキ。
ひな祭りらしく、春を感じるメニューに。(50代女性・関西・パート)
ひな祭りには、「ひなあられ」が定番。ただ、そのまま食べるのではなく、パフェにしたり、デザートのゼリーやフルーチェなどにトッピングしたりして、絵レンジする人もいました。
お昼時は娘の友達を呼んで、ひな祭り製作とひなあられイチゴパフェでお祝い。
写真は皆で作ったひなあられパフェ。キャンドゥの春らしいケーキピックで飾り付けしたら子ども達も大喜び。
写真映えと子どもウケを狙って、とりあえず苺と緑色のブドウをテーブルに並べた。笑
夜は家族で海鮮ちらし寿司を作って食べた。近所の寿司屋が、無料でちらし寿司を配ってくれたので、
それも一緒に食べて豪華なお祝いになった。
(30代女性・関西・専業主婦)
ひなあられをそのまま食べるのはつまらないかなと思い、ミニパフェを作った。
我が家の男子は大喜び☺
お祝い事には何かとデザートが食べたがる子ども達のために用意。
カルピス(桃)のゼリーを作って、バニラアイスやホイップなどと重ねた。
ひなあられを乗せるだけで、春らしい雰囲気になった。
(30代女性・関東・フルタイマー)
ひな祭りの食卓に用意した物のグラフを見てみると、「ケーキ5%」「桜餅・三色団子4%」「プリン・パフェ・ゼリー5%」となっており、ケーキや和菓子などを用意した人が多く、ひなまつりはスイーツを楽しむ日ともなっています。コロナ禍でも、ケーキ店は人がいっぱいだったようです。
サプライズで、ばーばが、ひな祭りケーキを用意してくれた。
箱まで、ひな祭りの箱で娘は大喜びだった。
(30代女性・関西・専業主婦)
・我が家は子どもが大きいので、雛人形は飾るが、子どもが小さい時よりも静かになっている。
地元の人気のケーキ屋に行くと、3月3日が平日にも関わらず、
多くの人がケーキを買いに来ていたので、驚いた。ケーキの種類もひな祭りや、
春にちなんだものがたくさんあり、選ぶのに迷ってしまった。
(50代女性・関西・パート)
・夫婦二人になると、行事的な物から遠ざかる気がする。
今年は少し上等の抹茶茶碗を箱から取り出して、桜餅と抹茶を食べた。
(60代女性・関西・専業主婦)
子どもは男の子だけなので、自分のお祝いとしても、ひな祭りも楽しみたいなと、
食卓に桃の花を飾って、ちらし寿司とは別に、華やかになる手まり寿司も加え、可愛くなった。
長男は幼稚園で、ひな祭りについて学んできて「おうちでは何するー?」と聞いてきたので、
せっかくだし簡単なシフォンケーキを子ども達と作ることに。
苺を挟んで女の子の日らしくなった。
(30代女性・関西・専業主婦)
手作りケーキは、スポンジを焼き、ベリー類をトッピングし、生クリームでデコレーションした。
ひな祭りの食卓として、食材を紹介しながら提案した東急ストアの冊子は、参考になった。
(60代女性・関東・パート)
・女の子なので、何かしようと思うが、近年は何かと忙しく、特になにもできていない。
スイーツくらいは食べたい。(50代女性・関西・パート)
緊急事態宣言中に迎えた2021年ひな祭り。人との接触をできるだけ避けようという呼びかけもあり、家族だけで楽しんだ人が多かったですが、そんな中でもリモートでお祝いしたり、食事の代わりに工作を楽しんだり、スイーツで気分を盛り上げたりと、ちょっとした工夫でひな祭りを楽しむ様子が見えてきました。
では、今日はこの辺で!
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